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第8話  王都郊外・ミルリオ森林 魔獣討伐訓練 2

作者: 米糠
last update 最終更新日: 2025-12-23 06:38:24

 牙猪を三頭仕留めたあと、セリウスたちは互いに息を整えつつ陣形を立て直した。

「ふぅ……これでひとまずは落ち着いたな」

 アランが周囲を確認し、剣を納める。

「おい、セリウス。今度は立ちすくむなよ!」

 オルフェが大剣を肩に担ぎ、不機嫌そうに言う。

「わ、分かってるよ……でも、あんな勢いで突っ込まれたから、体が動かなくなっちゃったんだ。次は大丈夫……」

「ははっ、そりゃ初めては、普通そうなるよなあ」

 リディアが豪快に笑ってセリウスの背中を叩く。

「だから、俺らがいるんだって。チームってそういうもんさ。気にすんな!」

「……まぁ、今回は連携で勝てましたし、それで十分ですよ。3匹の牙猪を相手に上出来です」

 レオンが槍を拭きながら淡々と言い、班の空気を締めた。

 しばらくして、森のあちこちに散開していた班が集合地点へ戻り始めた。戦果を背負って運んでくる者、傷を負った仲間を支えて戻る者、表情はそれぞれだ。

 やがて全班が揃うと、教官ガレスが腕を組んで前に立った。

「……よし、全員戻ったな。死人も大怪我もなし。上出来だ」

 低く太い声に、緊張していた一年生たちはほっと胸をなで下ろした。

「では報告を聞く。――まずはA班」

 各班が順に討伐数と行動を報告していく。失敗や混乱があった班には、ガレスの厳しい叱責が飛ぶ。

 そしてセリウスたちの班の番になった。

「牙猪を三頭討伐。連携で仕留めました」

 アランが代表して簡潔に報告する。

「ふむ……三頭か。なかなかだ」

 ガレスがゆっくりと頷き、班の面々を鋭く見渡す。

「正面から受け止めようとした無鉄砲が一人いたようだな?」

「うっ……」

 オルフェがたじろぐ。

「だが、仲間が冷静に援護し、連携で倒した。評価すべきはそこだ。力任せに突っ込むだけでは命を落とす。今日の戦闘で、身に沁みただろう」

「……はい」

 オルフェは渋々ながら頭を下げる。

「それと――」

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